Eye Play the Pianoは、身体にハンデキャップを持つ児童生徒の
自己表現の可能性を広げていくために開発されたユニバーサル楽器システムです。
ヘッドマウントディスプレイに搭載された視線追跡システムを応用し、
人の「目線」でデジタル上の鍵盤を選び、「瞬き」をすることで鍵盤を弾くことで、
手や足を使わずに人の目だけでピアノを弾くことを可能にしました。
1.ヘッドマウントディスプレイ(FOVE)に搭載された視線追跡機能を使って、ユーザーの目線の動きを感知
2.視線での演奏用に開発されたインターフェース上のパネルに視点を合わせることで、自分が弾きたい音を選択
3.そして目の「瞬き」によって選択している音のMIDI信号が送られ、接続されたピアノから実際に音が鳴り響く
4.さらに、頭を下に傾けることで、それがピアノのペダルの役目を果たし、弾いた音を伸ばすことができる
元々「手」で弾くようにデザインされた通常のピアノ鍵盤を、「目線」で弾くことに最適化したインターフェースに再構築。
単音モードと和音モードを併用することで、ユーザーが弾きたいあらゆる曲を目で演奏することのできるインターフェースを開発。
筑波大学附属桐が丘特別支援学校に通う高等部2年の沼尻光太くんが、
4ヶ月に及ぶ練習を経て、2014年12月に生徒自身がピアノ演奏をする、この学校初めての合唱コンサートを開催しました。
本プロジェクトは、ワールドメディアを含めた世界37カ国で取り上げられ、
国内外に対して「ハンディキャップを持つ児童生徒の自己表現の可能性」を広く伝えることができた。
JapanGivingを通じてチャリティファンドレイジングを実施。世界各国から100万円以上の寄付が集まり、
日本の50以上の特別支援学校にEye Play the Pianoシステムが寄贈されることが決定。
現在、文部科学省にEye Play the Pianoシステムの特別支援教育への導入を申請中。